介護現場で重要なコミュニケーションとは!?誰でもすぐに実践できるコツも解説!

介護現場には、高齢のため聴覚や視覚、言語能力が低下していたり、認知機能が低下しているため意思疎通が難しい方などさまざまな方がいらっしゃいます。

実際に、現場で働いてみるとコミュニケーションが上手くいかずに悩んだり、自分の接し方が正しいのかどうかで悩んだりする方も多いのではないでしょうか?

今回は、介護現場で働く方や、今から介護職を目指す人に役立つ介護現場でのコミュニケーション方法やコツをお話していきたいと思います。

 

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介護現場におけるコミュニケーションの重要性

介護現場でのコミュニケーションは、お互いに「信頼関係」を築けたり、現場での「トラブルを防止」ができたりと、介護者にとって重要性が高いものといえます。

介護現場では家族以外の人に、色々なお世話をお願いしたり、頼み事をしたりとさまざまな関わりを持たないと生活が難しい方が多いからです。

例えば、日頃から信頼関係を築けていれば、気兼ねなく声をかけたり、ちょっとした悩みも相談しやすくなります。また、介護者の些細な異変や変化に気付けたりと現場でのトラブルやアクシデントの防止にも繋がります。

介護現場でのコミュニケーションは双方にとってメリットのあるものであり、より良い環境にしていくためにも“重要性が高い”と言えます。

 

介護現場で必須のコミュニケーションの種類

コミュニケーションの種類は大きく2つに分類することが出来ます。

言語的コニュニケーション非言語的コミュニケーション
・話し言葉

・手話

・表情

・聞く姿勢

・スキンシップ

・身だしなみ

・視線

・ジェスチャー

 

非言語的コミュニケーション

非言語的コミュニケーションは、話し言葉や手話などの言葉に頼らないコミュニケーションのことを指します。介護現場では相手により良い印象を与えるためのコミュニケーションとして重要です。

例えば、「困ったらいつでも声をかけて下さいね」と言いながら、廊下をバタバタと走ったり、早口で話を進めたりすれば、相手は遠慮して声を掛ける事が出来ないです。

また、「ゆっくりいいですからね」と声を掛けながら、時計をチラチラみたりしていると、やはり相手に言葉と動作の不一致によって不快感を与えるでしょう。

 

逆もまた同じことが言えます。

新人介護職でまだ声掛けや言葉の選び方が不十分であっても、目線を合わせ、声のトーンを低くゆっくりと、そして身振り手振りで一生懸命に話をする人であれば、相手も安心して信頼してくれます。

 

以上の事から、介護現場でのコミュニケーションにおいて、非言語的コミュニケーションは相手により良い印象を与えるために“重要性が高い”と言えます。

 

コミュニケーションに重要な「メラビアンの法則」とは?

「メラビアンの法則」とは、話し手のどのような情報が聞き手の印象に影響するかを示す法則です。

言語情報 7.0%

聴覚情報 38.0%

視覚情報 55.0%

 

コミュニケーションにおいて、掛ける言葉(言語的コミュニケーション)よりも視覚や聴覚情報(非言語的コミュニケーション)の方が圧倒的に相手に影響を与えている事が分かります。

現場でのコミュニケーションでも非言語的コミュニケーションをフル活用すれば、良い印象を与える事が出来ます。

 

介護現場ですぐに実践できるコミュニケーション技法5選

コミュニケーションの中で簡単に取り入れる事ができて、相手にも好印象を与えることができる技法を紹介していきます。

受け入れること

相手の話を聞き、相手の話を受け入れましょう。相手の意見を最初から否定したり、避難したりすると相手は心を閉ざしてしまうからです。

まずは、相手の話を聞き、受け入れることで相手に安心感を与えることが出来ます。

言葉を繰り返すこと

相手の言葉をそのまま繰り返しましょう。

自分が言っている事を、理解してくれているという印象を与える事が出来ます。

例)「○○○がしたい。」「〜さんは○○○がしたいのですね。」

聞き上手になる

相手の話を頷いたり、相槌をうったりしながら傾聴しましょう。

自分の話をしっかり聞いてくれる相手がいることに安心感が得られます。

相手の価値観に共感する

相手の価値観に共感してあげましょう。

自分の価値観と違うことを指摘するのではなく、その人なりの価値観を共感してあげる事が大切です。これまでの生活や過ごし方、物事の考え方など、長年培ってきた介護者なりの価値観というものが完成している方が多いからです。

傾聴し、価値観に共感してあげることで好印象を得られます。

答えやすい質問をする

できるだけ介護者の考えに当てはまるような質問で、尚且つ答えやすいように声掛けをしましょう。コミュニケーションが難しい方にとっては、「はい」「いいえ」で答えられる質問の方がスムーズに理解や表出が得られやすいからです。

 

まとめ

どんな介護現場でもコミュニケーションの重要性は高いです。

人と人とが共存して生活していくうえでコニュニケーションが欠かせないものだからです。

 

新人介護職でも簡単にコミュニケーションを取れる技法は次の5つ。

・受け入れること

・言葉を繰り返すこと

・聞き上手になる

・相手の価値観に共感する

・答えやすい質問をする

 

コミュニケーションは1日で築けるものではありません。

新人介護職でも「コツ5選」や「非言語的コミュニケーション」を上手く使えば、簡単により良いコミュニケーションを築く事が出来ます。

毎日のコミュニケーションによって、お互いに信頼関係を築き、余計なトラブルを防いで、働きやすい環境・過ごしやすい環境を作っていきましょう。

 

 

 

シン

介護福祉士として特別養護老人ホームに10年勤務。介護職としてフルタイムで働きながら、介護に関する情報発信を行っている。介護現場ではひとりひとりの個性を大切にする個別ケア、利用者の1日の生活を可視化して最適なケアの検討を行う24時間シートの導入を推進。現場目線の実態に即した情報発信を得意としている。

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