介護職として、まずケアプランのどこを見れば良いのかわからないという介護職員を時々見かけます。ケアプランがあるにもかかわらず、ケアプランの内容を見ないで、介護に当たるとどうなるのでしょうか。これから、ケアプランについてわかりやすく説明します。この記事を読んで、ケアプランを理解して、自信を持ってケアに当たりましょう。
わたしは介護の仕事に携わって27年になります。ケアマネとしては6年以上ケアプランを作成しているので、ケアプランについては熟知していると言えるでしょう。
この記事を読めば、介護職がケアプランのどこを見れば良いのかがわかりますよ。
- ケアプランを理解す方法
- ケアプランの役割
- ケアプランを活用して良いケアにつなげる方法
ケアプランを理解すると、自信を持ってケアに当たることができますし、スキルアップにもまります。自信を持ってケアをしているとご利用者さんも安心しますし、きっと、あなたのことを信頼してくれるでしょう。ケアプランについて、理解を深め、より良いケアを目指していきましょう。
ケアプランとは介護する為の計画書または契約書
ケアプランはご利用者さん、一人ひとりの計画書で、介護の手順書です。ケアプランがないと介護の手順がわからないので介護サービスはできません。ケアプランはご利用者の希望や介護手順、1日の日課が書いてあります。
サービスを利用するのに、どこのサービスを利用するか決まっていないと困りますよね。サービスを利用するためにはこのケアプランの計画が必要になります。
ケアプランのどこを見れば1番良いの?
ケアプランは3部構成になっています。1番初めにあるのが第1表といい、この第1表にはご利用者さんとその家族の希望が書いてあります。
ケアプランの全体的な基本となる情報を示しているのが第1表の役割です。
例えば、介護保険情報や住所、ケアをする上で、気をつけてほしいことなども記入してあります。
ケアプランの第1表を見れば、ご利用者さんの基本的な情報がわかります。
実際のケアの内容は?
実際に行うケアの内容は2枚目の第2表に書いてあります。
家族の希望に沿って具体的なケアの内容を提示するのが第2表の役割です。
例えば、排せつの介助方法の手順が書かれています。
ケアプラン第2表には自分が実際に担当するケアの内容が書いてあるので、ケアを行う時の参考にするとよいでしょう。
1日の予定を第3表で確認しよう。
毎日の予定は3枚目の第3表に書いてあります。
1日のスケジュールをみんなで把握するのが第3表の役割です。
何が書いてあるのかと言いますと、
- 何曜日にどんなサービスを利用するのか
- 何時に起床するのか
などの具体的な時間が記載してあります。
規則正しく生活することは、健康を維持するためにとても大切なことです。また、介護職にとっても、ある程度の時間を決められておくと介護がスムーズですよね。
しかし、人間なので、全く予定通りには行きません。それは仕方がないことです。しかし、ある程度の目安となる時間を決めておくと、生活のリズムが整います。ケアプランにはこの生活リズムを整えるという役割もあります。
ケアプランのどこを見れば適切なケア(介護)ができるの?
介護職がケアプランを見てケアをするときには、第2表の担当者が「介護職」や「ケアスタッフ」と書いてある行が介護職の担当するケア項目になります。
第2表には「サービス内容」を具体的に示す役割がありますね。
具体的に言いますと、
- 立ち上がりに介助をする。
- ズボンの後ろをあげる介助をする。
- 歯ブラシを手の届く所に置く。
と、具体的な介助方法が記載されています。
第2表のケア内容を見て、適切なケアを行いましょう。
サービス内容を見よう
第2表(2枚目)のサービス内容には介護職として行えるケアの内容が書いてあります。
この第2表の内容に沿ってケアを行わないといません。
なぜなら、ケアプランは契約書と同じだからです。
その根拠は、1枚目のケアプランにご利用者さんの同意欄があり、署名をしてあるからです。
このケアの内容で同意しましたという証になります。同意があると言うことは、ご利用者さんがこのケアプランの通りにケアをしてほしいと言うことになりますね。
サービス内容を確認して、介護をしましょう。
サービス内容をみてもわからない時はどうするの?
ケアプランの内容がわからないときはケアマネに聞いてみましょう。ケアマネは、直接、ご利用者さんや家族、主治医の意見を聞いて、全体の情報を把握しているからです。
例えば、ケアマネはご利用者さんがどんなケアを望んでいるのか、どのように生活していきたいのかを聞き取っています。
ケアの内容がわからなければ、ケアマネに聞くと、なぜこのケアの内容に決めたのかがわかりますよ。理由がわかるとご利用者さんの気持ちもわかりますよね。積極的に質問してみましょう。
直接、ケアマネに質問しづらい時は、サービス担当者会議に出席した介護職に聞いてみましょう。実際に、サービス担当者会議に参加した職員なら、どう言う理由でケアプランが作られたのかを知っています。
例えば、サービス担当者会議に参加した職員は、ケアマネから、ご利用者さんがして欲しいケアを聞いています。わからないことはサービス担当者会議に出席した介護職に聞いてみましょう。
介護とはケアプランを理解するのが必須⁉︎ケアプラン理解まとめ
ケアプランは3部構成になっています。
・第1表には希望が書いてある
・第2表には具体的なサービス内容と担当者が書いてある
・第3表には1日のスケジュールが書いてある
ケアプランを読んでみて、適切なケアをしましょう。ケアプランを理解することで、ご利用者さんが安心して生活ができます。安心して生活できることは利用者さんの自立への道が拡がるということになります。
コメント