介護のお仕事を始めようと考えてみたものの、資格の多さに戸惑ってしまった方も多いのではないでしょうか。介護職は無資格でもできますが、資格の有無によってできる仕事の内容も、給与面もかわってきます。また知識とスキルが身につきスムーズに仕事をスタートできるので、資格の取得はおすすめです。今回はたくさんの種類がある介護資格の中から、おすすめを紹介します。
介護職におすすめの資格の種類5選!
比較的簡単に取得できるものから、将来的に目指したいものまで、おすすめの資格の種類5選をご紹介します。各資格の特徴や、取得の条件、難易度など詳しく解説していきますので、自分にはどんな資格が合うのかチェックしてくださいね。
介護職員初任者研修
介護職として働く上で基本的な知識や技術を持っていることを証明できる入門的資格で、比較的取得しやすい資格です。誰でも受講できて、最短1ヶ月程度で取ることができます。この資格を持っていると、訪問介護で利用者さんの身体に直接触れる身体介護ができるようになり、求人の選択肢がぐっと広がります。
介護職員初任者研修の資格は、民間のスクールで合計130時間の講義と実技演習を受け、修了試験(筆記のみ)に合格することで取得できます。修了試験は授業内容を理解できていれば合格できる内容で、合格率は高くおすすめです。スクールごとに様々なコースがあり、仕事や子育ての合間に取得できるおすすめの資格です。
介護福祉士実務者研修
介護職の中級といわれる資格で、先ほど紹介した介護職員初任者研修の上位資格です。受講資格は特に定められていないので、介護資格や介護経験のない方が挑戦することもできます。研修内容は介護の初歩的な知識に加え、医療的ケアや喀痰吸入、認知症などの専門的知識やスキルを取り扱っているのが特徴です。取得するとサービス提供責任者というケアマネージャーとヘルパーの連絡調整役のような仕事をすることもできます。
こちらも介護職員初任者研修と同様に民間のスクールで、2〜6ヶ月程度で合計450時間の研修を受けることで取得できます。介護職員初任者研修の資格を持っている人は、130時間分の講義を免除されます。規定の研修を受ければ、修了試験はありません。
次に紹介する介護福祉士の資格を働きながらとるには、実務者研修を取得していることが条件のひとつになるので、介護職でステップアップを考える方にはおすすめの資格です。
介護福祉士
国家資格である介護福祉士は介護系上位の資格であり、取得難易度はやや高めです。介護のより専門的な知識やスキルを身につけることができ、現場責任者などの責任のある仕事を任せてもらえるようになります。現場の介護職のスペシャリストです。
介護福祉士の受験資格は、
- 福祉系高校でカリキュラムを修了する
- 介護福祉士養成施設に2年以上通う
- 実務経験3年以上(従事日数540日以上)、介護福祉士実務者研修を取得する
いずれかの条件を満たせば、試験を受けることができます。
介護福祉士国家試験は、年に1回実施されます。筆記試験と実技試験があり、厚生労働省の「第34回介護福祉士国家試験合格発表(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24090.html)」によると合格率は70%程度です。国家試験の中では比較的合格率は高いですが、その年によって試験の難易度も変わって来るのでしっかりと準備してのぞみましょう。
介護福祉士は、ライフスタイルが変わっても勤務形態を選んで働くことができ、転職にも有利な資格です。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネージャー(通称ケアマネ)は長年の実務経験と知識が必要な専門性の高い資格です。介護保険制度に基づき、介護が必要な方の心身の状態や環境に応じて、介護サービスを利用するために必要なケアプランを作成します。利用者や家族の意図をくみとり、介護サービス事業所との間を取り持つコーディネーターとも言えるでしょう。
ケアマネの受験資格は、下記になります。
- 生活相談員などの相談員として実務経験5年以上(従事日数900日以上)
- 介護福祉士など国家資格に基づく実務経験5年以上(従事日数900日以上)
試験は年1回、都道府県ごとに実施されています。筆記試験に合格後、介護支援専門員実務研修を受講して資格取得となります。厚生労働省の「介護支援専門員研修受講試験の実施状況について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187425_00008.html)」によると、合格率は20〜30%と難易度は高い試験です。
ケアマネは難しい資格ですが、取得すると仕事の幅が広がります。夜勤がなくなるため子育てや家族の介護などの家庭の事情に合わせて働くこともできるでしょう。もちろん給与面でも優遇もあり、転職をするときにも有利なので、実務経験が長い方にはぜひ挑戦して欲しい介護資格です。
社会福祉士
福祉や医療に関する相談援助に必要な専門的知識、スキルがあることを証明する国家資格です。身体的、精神的な障害によって日常生活を送るのが困難な方々の相談援助をおこないます。相談援助の対象は子どもから高齢者までと幅広いのが特徴です。保険、医療、高齢者福祉、障害者支援、生活保護、児童福祉など多岐にわたります。相談を受ける相手によって適切な支援制度を使い分ける必要があるので、福祉に関する幅広い知識が必要な資格だといえるでしょう。また介護施設で働く社会福祉士のなかには、相談業務だけでなく実際の介護業務に携わる方も多いです。
受験資格はたくさんあるのですが、簡単に紹介すると
- 福祉系大学・短大で指定科目を学ぶ+相談援助実務(1〜2年以上)
- 福祉系大学・短大で基礎科目を学ぶ+短期養成施設
- 一般大学・短大学+一般養成施設
- 相談援助実務(4年)+一般養成施設
などがあり、学歴や実務経験によって受験資格を得るまでにかかる期間が違います。
社会福祉士国家試験は年に1回行われています。厚生労働省の「社会福祉士合格発表(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17192.html)」によると合格率は30%程度で難易度は高い資格です。少子高齢化やヤングケアラーなどの増加とともにニーズの高まっている注目の資格です。
まとめ
たくさんある介護職の資格の種類からおすすめを紹介しました。介護職の資格はステップアップしていける構造になっていて、働いていく上でモチベーションのひとつとしてとても有効です。ステップアップしていけば、業務内容もできることが増えていくので、自信にもつながり達成感も得られます。また資格をとることで、給与も優遇されるのが嬉しいですよね。それぞれの資格ごとに業務の内容が異なる部分がありますので、ご自身に合った資格を目指して取得してください。

介護職の資格は、一生ものです。迷っているのならば、ぜひはじめの一歩をふみ出してみてください。
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