無資格の介護職は資格取得が義務化!?今後も仕事を続ける方法とは??

介護職をしていると、1番嬉しいことは、利用者さんが楽しそうに笑っていて、安心している表情を見ている時ではないでしょうか?私は20年以上介護の仕事をしてきましたが、利用者さんの笑顔があったから、これまで勤めてこられたと思っています。

 

令和3年介護保険報酬改定により、無資格の介護職は介護資格の取得が義務化されました。無資格ですぐに働かなければならない人には認知症介護基礎研修がおすすめです。

この記事では、以下のことがわかります。

  • 無資格の介護職が仕事を続ける方法
  • 認知症介護基礎研修の内容
  • 認知症介護基礎研修が必要な理由

この記事を読んで、認知症の知識を深めましょう。

 

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無資格の介護職が仕事を続ける方法とは?

無資格の介護職は2024年4月以降は働けなくなります。令和3年の介護保険報酬改定により、介護職に資格の取得が義務化されたからです。

今までは訪問介護には資格の取得が必須でしたが、施設介護は無資格でも仕事を行うことが可能でした。今回の改定により施設介護でも資格が必須となったのは介護業界にとって大きな変化だといえるでしょう。

無資格の介護職が今後も働くために必要な情報をご紹介します。

  • 資格を取得すれば介護職として今後も働ける
  • 介護資格取得が義務化されるまでの経過措置期間がある
  • 講習義務化の対象外となるケース

それぞれ順番に解説します。

資格を取得すれば介護職として今後も働ける

介護資格を取得すれば今後も介護を行えます。

無資格の介護職が今からねらえる資格の一例は以下の3つです。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 認知症介護基礎研修

介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修は取得までに数か月かかります。今すぐに介護資格を取得するのであれば、認知症介護基礎研修の取得を目指すと良いでしょう。実際に厚生労働省から無資格の介護職は、認知症介護基礎研修の取得を義務化する旨が通達されています。

なお入社から1年間は資格の取得が免除されます。介護施設に入社してから資格を取得しても問題ないので覚えておくと良いでしょう。ただし訪問介護に関しては従来通り、入社前に介護職員初任者研修以上の介護資格を取得しておく必要があります。

介護資格取得が義務化されるまでの経過措置期間がある

介護資格の取得が義務化されるまでの経過措置期間は2021年4月から2024年3月までです。経過措置期間中であれば資格を取得していなくても問題はありません。

認知症介護基礎研修の取得を目指すのであれば、介護事業所を通して都道府県に申し込みを行う必要があります。まだ介護資格を取得していない場合は所属する介護事業所や、就職予定の介護事業所に問い合わせてみると良いでしょう。

認知症介護基礎研修の受講免除となる資格

介護資格を取得している人は受講を免除されます。主に医療・福祉の資格を有している人や養成校で認知症に係る科目を受講した人対象外です。注意が必要なのは、認知症サポーターは受講の対象外にはなりません。受講免除となる具体的な資格は以下の通りです。

義務化の対象外となる職種

看護師、准看護師、介護福祉士、介護支援専門員、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、生活援助従事者研修修了者、介護職員基礎研修課程修了者、訪問介護員養成研修1級課程・2級課程修了者、社会福祉士、医師、歯科医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、管理栄養士、栄養士、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師

引用:介護のニュースサイト Joint 無資格の介護職への研修義務化、免除されるのはどんな人? 厚労省通知

 

無資格の介護職は認知症介護基礎研修を受講しましょう。認知症介護基礎研修は、2024年3月までに福祉や医療の資格を有さない介護職員が受講しなければいけません。なぜなら、令和3年度介護報酬改定で決まったからです。例えば、認知症介護基礎研修を受講しないと、介護職として、2024年4月以降に働くことはできなくなります。だから、認知症介護基礎研修を受講しないといけません。

介護職員初任者研修とのちがい

介護職員初任者研修とは、介護職員としての基礎を身につけるための研修です。以前はヘルパー2級という名称でした。初任者研修を受けると介護の基礎から習得でき、直接介助ができるようになります。

例えば、初任者研修を受けると身体介護、生活介護両方できますが、無資格者は生活介護(お掃除や買い物代行など)だけの間接介助しかできません。なぜなら、初任者研修は介護の基礎を研修で学んでいるからです。介護職の登竜門といえばわかりやすいかもしれません。

介護職員初任者研修を受けると直接的な介護ができるようになります。介護職員初任者研修を受ける余裕のない無資格の方は認知症介護基礎研修を受けておかないといけません。

研修時間

認知症介護基礎研修の研修時間は講義3時間+演習3時間の合計6時間です。

eラーニングで受講します。パソコンやタブレット、スマートフォンで認知症介護基礎研修の受講が可能です。このように、誰でも簡単に受講が可能です。ネットの受講なら、感染症対策にもなりますね。

eラーニングとは

eラーニングとは、インターネットを利用して学ぶ講習の事です。スマホ、パソコン、タブレットを利用して受けることができますよ。自宅で自身のスマホから、研修受講が可能です。eラーニングは、どこでも、持っているスマホなどのデバイスで研修の受講が可能です。

講習費用

認知症介護基礎研修の費用は、自治体にもよりますが、3000円程度です。研修費用とは別にテキスト代は1000円程度です。ちなみに、東京都の研修費用は3000円です。どこの自治体もいろんな人に研修を受けてほしいため、リーズナブルな値段で、受けやすい研修です。

 

認知症介護基礎研修はなぜ必要なの?

認知症に関するデータでは、今後、認知症の人の増加が見込まれるわかっています。日本は高齢社会です。高齢者の認知症患者の数は約600万人と言われていますよ。実に、高齢者の5人に1人の割合です。だから、認知症介護には認知症を専門に扱うに必須の研修になります。

外国人技能実習生が受講するときはどうするの?

外国人技能研修生は、認知症介護基礎研修を受けるなら、日本語能力試験のN4レベルが必要です。N4レベルとは基本的な日本語がわかるレベルです。その程度の日本語を理解しているなら、研修を受けられます。例えば、日常的な日本語をゆっくりなら理解できる程度のレベルです。認知症介護基礎研修を受ける外国人技能研修生は、日本語がゆっくりでも理解できるくらいの能力が必要となります。

 

仕事をしながら研修受けられる?

認知症介護基礎研修は仕事をしながらでも受けられます。

6時間程度の講習だからです。eラーニングで自宅から受講が可能ですよ。1日あれば受講できますお仕事をしていても受講が可能です。仕事をしながら受講する人がほとんどですよ。だから、仕事をしていても、大丈夫です。

難易度は高いの?

認知症介護基礎研修の試験はないため難易度は低いです。講習を受け、実習とレポートを行えば修了証をもらえます。仕事をしている場合は講習を受ける日程調整をするだけです。仕事をされていない場合は、1日講習を受けるために空けておけば大丈夫ですよ。日程調整を1日空けることができれば、難易度は低いと言えるでしょう。

 

まとめ

無資格の介護職の方は2024年3月末までに認知症介護基礎研修を受けないと介護職の仕事はできなくなります。2024年3月末まで、1年以上期間があるので、まだ間に合いますよ。1日だけ、講習を受けるために日にちを空けて、講習を受けると修了証がもらえます。外国人技能実習生は日本語がゆっくり理解できるだけで大丈夫です。講習を終えるだけで、転職や就職のチャンスがあります。

利用者さんの症状をより深く理解することは、仕事をしていく上で必要になっていく知識です。介護職としてスキルアップするために、認知症介護基礎研修を受ける準備をしましょう。

 

シン

介護福祉士として特別養護老人ホームに10年勤務。介護職としてフルタイムで働きながら、介護に関する情報発信を行っている。介護現場ではひとりひとりの個性を大切にする個別ケア、利用者の1日の生活を可視化して最適なケアの検討を行う24時間シートの導入を推進。現場目線の実態に即した情報発信を得意としている。

介護職のキャリアアップ
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