【2023年度最新版】転職・スキルアップにも役立つ認知症介護の資格を紹介!

本記事はこれから介護業界を目指す方、介護業界内での転職を目指す方向けとなります。

日本では高齢化が進んでおり、厚生労働省によると認知症の割合も増え続けていると予想されています。今後、認知症に関する資格を持った介護士のニーズが高まる可能性があります。そこで本記事では転職・スキルアップに役立つ資格を紹介いたします。

 

スポンサーリンク

転職・スキルアップに役立つ認知症介護の資格は公的資格!

認知症介護の資格には、公的資格と民間資格があります。公的資格が転職・スキルアップに役立つと考えられます。

公的資格とは?

公的資格とは、各省庁や大臣が認めた資格です。介護制度として有資格者の配置義務や報酬の加算手当が定められているものもあるため、職場からのニーズも高くなっています。

後述する認知症介護基礎研修については義務化され、国として認知症介護のレベルアップを図る流れがあります。ついては今後ますます公的資格の価値が上がる可能性があり、転職・スキルアップには大いに役立つと考えられます。

民間資格とは?

民間資格とは、民間の団体や企業が独自に定めた資格です。根拠となる法律等はありませんので、様々な団体が自由に資格を定めています。

多くの場合、収入や待遇面で優位に働くことはありません。ご自身の目標や学習意欲にマッチしたのであれば、チャレンジする価値はあります。しかし介護業界でのキャリアアップに関しては、一部を除きあまり役に立たないでしょう。

認知症介護の公的資格4選

認知症介護に役立つ公的資格を4つご紹介します。紹介する公的資格は厚生労働省が設置した「認知症介護研究・研修センター」が設立した資格となります。ステップアップして体系的にスキルを習得していくため、認知症介護基礎研修から取得するのがおすすめです。

(出典:認知症介護ネットワーク「研修情報」)

認知症介護基礎研修

認知症介護基礎研修は、認知症対応の基礎を学ぶ資格です。認知症介護を実施する上で最低限必要な知識や技術を習得できます

無資格もしくは未経験の方が受講の対象となっています。半日程度の講習および演習で修了となるため、取得が難しい資格ではありません。かかる費用も無料から5,000円程度で収まります。

2021年4月から介護職として働く方に義務化(2024年3月までは努力義務)されています。2023年現在は経過措置中なので取得しなくても介護業界で働けますが、現場での評価も高まりますので早めに取得する事をおすすめいたします。

認知症介護実践者研修

認知症介護実践者研修とは、基礎研修よりも深い介護の知識を学び、実践的な技術を習得出来る資格です。

受験資格として、認知症介護に関わる介護従事者のうち、実務経験が2年程度の方が対象となっています。1週間程度の講習および演習を受講し、その後勤めている介護施設で2〜4週間程度の実習を修了すると取得出来ます。かかる費用は無料から2〜3万円程度です。

介護施設によっては、認知症介護実践者研修の修了が義務付けられています。資格取得すると転職・就職に有利になる場合があるので目指してみてはいかがでしょうか。

認知症介護実践リーダー研修

認知症介護実践リーダー研修とは、介護施設のリーダーとしてメンバーの指導や育成、認知症支援の質を向上させる力を習得出来る資格です。

受験資格は以下の通りです。

  • 認知症介護実践研修を修了し1年経過
  • 実務経験5年以上
  • 介護施設内でリーダーもしくはリーダー候補者となる方

5~10日間程度の講習および演習を受講し、その後勤めている介護施設で4週間程度の実習(他の介護施設で実習を行うケースもあります。)を修了すると取得出来ます。かかる費用は無料から6万円程度です。

この資格を取得するとリーダーとしての活躍が期待されます。職場からのニーズも高く転職・就職活動に大きく役立つでしょう。

認知症介護指導者養成研修

認知症介護指導者養成研修は、認知症介護資格のうち、最高峰資格とも呼ばれている資格です。

認知症介護に関する各研修を立案する力や講師としての指導力を習得出来る資格となります。そのため受験資格もハードルが高く、以下の通りとなります。

  • 認知症介護実践リーダー研修を修了
  • 社会福祉士や介護福祉士等、国家資格を有する事
  • 講師として認知症介護を推進していく事が見込まれている事

研修センターで5週間程度の講義・演習・実習、その後勤めている介護施設で4週間程度の実習があります。そして最後に修了考査の合格が必要です。かかる費用は23万円の受講費の他、教材・宿泊費用等があります。

資格取得までのハードルは高いですが、合格者はその分能力が保証される資格です。また、加算により事業所の報酬増加に繋がるため、現場からのニーズは非常に高いです。転職・就職に有利どころか引く手あまたになる可能性があります。

(出典:厚生労働省「介護報酬について認知症に関連した加算の概要③」)

まとめ

認知症介護の資格のうち、転職・スキルアップに役立つのは公的資格です。本記事ではその公的資格のうち、以下の4種類を紹介いたしました。

  • 認知症介護基礎研修
  • 認知症介護実践者研修
  • 認知症介護実践リーダー研修
  • 認知症介護指導者研修

紹介した資格は、厚生労働省が設置した「認知症介護研究・研修センター」がステップアップの体系を整えて設立した資格です。

この資格を順々に取得する事で転職・スキルアップには大きく役立ちます。まずは、一番取得しやすく、取得の義務化が始まっている認知症介護基礎研修からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

シン

介護福祉士として特別養護老人ホームに10年勤務。介護職としてフルタイムで働きながら、介護に関する情報発信を行っている。介護現場ではひとりひとりの個性を大切にする個別ケア、利用者の1日の生活を可視化して最適なケアの検討を行う24時間シートの導入を推進。現場目線の実態に即した情報発信を得意としている。

介護職のキャリアアップ
スポンサーリンク
カイゴシン

コメント

タイトルとURLをコピーしました